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はちみつBLACKの新機軸も登場。主催公演】「#はちブラ拡大計画」の模様をレポート!!!!!

dot yell編集部
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 3月16日(水)、下北沢ADRIFTを舞台に行ったはちみつBLACKの【主催公演】「#はちブラ拡大計画 at 下北沢ADRIFT」。ゲストに、ワールズエンド。と#2i2を迎えて行なった公演の模様を、ここにお伝えしたい。

 
会場を埋めつくした大勢の観客たち。先に、#2i2とワールズエンド。が温めた場内の空気をさらに熱くしようと、イベントのトリを飾る形ではちみつBLACKが登場。

 
感情を熱く高ぶらすゴリゴリとした轟音SE「HMBK_SE」に触れていると、自然と気持ちが戦闘態勢になる。次々と舞台へ姿を現すメンバーたちを目にするたびに気持ちが高ぶるのは、ライブでは何時ものこと。武者震い覚える心地良い緊張感こそが、生のライブだからこそ味わえる喜び。それは、はちみつBLACKに限らず、たくさんのアイドルやバンド、アーティストたちのライブに言えること。だから現場に足を運びたくなる。

 
はちみつBLACKのライブは、凛々しい歌声をぶつける「Look at me」から始まった。ヒリヒリとした刺激与える、エッジ鋭くもソリッドな音が駆けだした。疾走する楽曲の上で、メンバーたちが気持ちを一つに一体化した動きを描きながら、高ぶる感情を歌声にぶつけていた。曲が進むごとに疾走感が増すように感じていたのは、彼女らの高揚した歌声に触発され、気持ちが前のめりになっていたからか。「いくよ!!」の声に合図に、フロア中から突き上がった拳。「どんなにつらくたって どんなに悲しくなったって いつもわたしはわたしであり続けるから」の歌詞通り、メンバーたちは、どんな逆境へ身を置こうとも前を向いて突き進む強い意志や生きざまを「Look at me」にぶつけていた。

 
「みんなまだまだ躍れますよね。みんなで一緒にコロコロするよ」。その言葉を合図に飛びだしたのが、バチバチにロックした「鏡に映った自分は本当じゃない」。彼女たちは、爆走するラウドでインダストリアルな音の上で、「ころころ変わるよ 何を言ってるの ころころ変わるよ 意見が変わるよ」とシニカルなメッセージを吐き出していた。5人は、人が心の中に隠し持っている曖昧な感情を認めるように力強く歌声を張り上げていた。まるで憑依するように、その歌に描かれた人物の心模様に成りきって5人は歌っていた。彼女たち自身が、楽曲の表情に合わせ、ころころと自分の感情を入れ換えてゆく。いや、熱唱してゆくうちに、いつの間にかそうなっていると言ったほうが正しいだろう。「ころころ変わるよ 何を言ってるの」と歌いながら突き上げた手をくるくるとまわすメンバーらの動きを真似て楽しむ観客たちの姿が印象的だ。激しい楽曲と、メンバーらの勢い良い歌声に刺激を受け、気持ちが熱く騒ぎ続ける。

 
どんどん激しさを重ねながら突き進むはちみつBLACKのライブ。荒々しい唸りを持った音に乗せ、メンバーらが「オオオ オオオ オーオーオーオー」と高らかに叫びだした。メンバーたちの突きあげる拳へ想いを重ねるように、フロア中からも多くの拳が突き上がる。飛び出したのが、活動初期からはちみつBLACKのライブに熱狂を描き続けてきた「BLACK RING」だ。激しくエモい楽曲に触発され感情を熱くしたメンバーらが、気持ちも、身体も前のめりに歌い躍れば、その熱に刺激を受けたフロア中の人たちも拳を高く振り上げ、ときに身体を深く折り曲げ、5人に想いをぶつけ返していた。はちみつBLACKの特色であるバチバチでエモいロックスタイル。その始まりとなったのが、この歌。「オオオ オオオ オーオーオーオー」と彼女たちの張り上げた歌声を聞くたびに、自然と気持ちも高ぶりだす。沸き立つ気持ちのまま、ステージの上で飛び跳ね、煽るように歌うメンバーたち。フロアの最後尾でも拳が突き上がっていたように、彼女たちは着実にこの空間に熱を膨らませていた。


  「ヤヤヤヤー!!」と挑発するメンバーたちの歌声が合図だった。はちみつBLACKの中でもとくにラウドで激しくグルーヴィな「Anaphylaxis」の登場だ。「ブンブンブンブン」と歌いながら大きく手を振りかざし煽るメンバーたち。その動きに刺激を受け、フロア中の人たちもヘドバンに興じてゆく。歌詞に記した想いではないが、この曲は理性をぶっ壊し、その場を、狂喜と情熱に溺れる人たちが支配する空間に変えていく。エモくバチバチな楽曲を魅力にしているはちみつBLACKだが、この手の激烈で激熱な楽曲も似合う表情だ。攻めた歌声を示しながらも、親しみやすさも顔を覗かせる。そこに惹かれてゆく。まさに、「ハイパー楽しくなる刺激」が、ここにはあった?!

 
はちみつBLACKの新機軸として打ち出した「ラタタタハンター」では、激しくも横揺れ導く楽曲に合わせ身体を揺らす人たちも登場。メンバーらも横ノリのグルーヴに合わせ心地好く踊りながら、ウキウキ弾む気持ちと楽曲をシンクロし、心踊らせ、この空間を踊りはしゃぐ世界へ塗りかえていった。フロアでは、大きく左右に手を振る人たちも登場。メンバーらと一緒に身体を揺らし楽しめる楽曲でありながら、気持ちを前へ前へと突き動かすポジティブな歌に心も明るく躍り続けていた。

 
最後にはちみつBLACKが届けたのが、新曲の「バッドエンドロール」。こちらも、はちみつBLACKの新機軸を打ち出した、一緒に歌いたくなる華やかでキャッチーな歌系楽曲。彼女たちの歌に触れていると自然と気持ちもアガりだす、最高にエモくてアッパーなロックチューンだ。メンバーらも楽曲や歌詞と気持ちをシンクロ。とてもエモい歌声や感情を5人がぶつけてくるからだろう。初見にも関わらず、彼女たちと同じ振りをしながら。ともに高く手を掲げ、一緒に楽しさを共有している人たちも大勢いた。はちみつBLACKの持つエモーショナルな部分を歌詞/曲調の両面でさらに強調。シンガロングしたくなる爆走エモロックナンバーのように、「バッドエンドロール」に触れながら気持ちが熱く高ぶり続けていた。

 
この日、いろんな情報も解禁。詳細はインフォメーションを見ていただきたい。嬉しいのが、この日のチケットの価格も888円とリーズナブルだったが、5月31日に発売するアルバム「HACHIMITSU BLACK PEPPER」も、10曲入り1CD+1st ONEMAN LIVE「恵比寿様!Going come back honey」全編収録Blu-ray Discをセットにして、価格が888円(税抜)という超破格値を付けていること。彼女たちの8縛り、最高じゃない!!!!!


TEXT:長澤智典


■セットリスト


「HMBK_SE」(SE)


「Look at me」


「鏡に映った自分は本当じゃない」


「BLACK RING」


「Anaphylaxis」


「ラタタタハンター」


「バッドエンドロール」(新曲)


MC

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