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イケてるハーツのツアー最終公演は、次なる進化への始まりの合図。

dot yell編集部
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 2月26日の大阪公演を皮切りにスタートした全国6大都市を巡るツアー「日・SING・月・歩」も、3月27日(日)に日本橋三井ホール公演を持ってファイナルとなる。ここでは、当日の夜公演の模様をお伝えしたい。


 ライブは、メンバーみんなが身を寄せ合い、アコギやピアノの音色に心寄り添うようにハモり出した「陽だまり」から幕を開けた。次第に音数が増す楽曲に合わせ、メンバーたちも舞台の上へ広がりだす。想いを一つにした歌声は、つねに美しいハーモニーを描いていた。9人が愛しさ込めた声をサビ歌で重ね合わせたとき、美しく膨らんだ声の色に心洗われる想いを覚えていた。このツアーから披露し始めた「陽だまり」は、イケてるハーツを応援してくれる人たちが集うライブという場への、今のメンバーたちの想いを記した歌。一つ一つの言葉が、心に深く染み込む。これからライブで何度も味わうたびに、この歌へ深い想いを抱いてゆくに違いない。


 次のブロックは、「Believe In My Dreams」からスタート。会場に足を運んだ人たちと、この日だからこその素敵な物語を一緒に描こうと、メンバーたちが明るく誘いかける。いつか輝くことを信じて一つ一つの物語をしっかり描き続けようと、彼女たちは歌っていた。いつも思うことだが、キラキラした笑顔で未来の自分たちへ想いを馳せるように歌う姿を見るたびに、彼女たちの抱いた強い意志を信じてついていきたくなる。煌めくその歌声に、心をドキドキしていたくなる。


 続く「GIRL,Me」や「オトメゴコロ」でも、彼女たちはエレクトロでダンサブルな楽曲に乗せ、晴れた歌声を会場中へ思いきりまき散らしていた。いや、歌声に翼を授け、フロア中を飛び交わせてたと言ったほうが正しいか。場内を自由に飛び交う9人の甘い乙女心をつかもうと、フロア中でたくさんの突き上げた手やカラフルなペンライトの光が、歌に合わせ大きく揺れていた。何時になっても、幾つになっても、少女のような真っ直ぐな気持ちを、彼女たちは無邪気な笑顔で歌いかける。その変わらぬ笑顔を見るたびに、僕らも何時になっても、幾つになっても、無邪気な少年少女に戻って、眩しいその笑顔にドキドキしていられる。


 MCでは、城木玲亜の地元、福岡でライブを行ったこと。じつは5年前から福岡公演をお願いし、5年越しにその願いが叶ったこと。移動中の飛行機の中でわちゃわちゃしていた思い出話。さらに、福岡の大事件の話…は、まだ時効ではないことから、9月になったら言うとも話していた。


  他にも、仙台公演の振替を横浜で行うことになり、スタッフの方が牛タン弁当を差し入れるが、数が8個しかなく、藤咲雫があみだくじで決めようと、作成。作った本人が外れたこと。でも四期生が、3人で2つのお弁当を食べるからと、さりげなく先輩をフォローしていたことなども語っていた。

 
今やライブでも鉄板曲となりだした「SING・LA・BANG・SHOW!」では、メンバーたちが凛々しい一体化したダンスパフォーマンスを描いたうえで歌いだす演出も登場。わちゃわちゃした和ダンスチップチューンの「SING・LA・BANG・SHOW!」が流れだすと、身体が勝手に騒ぎだす。メンバーらと一緒に心の中で「あっぱれ!!」と声を上げたり、共に忍者走り風のダンスも真似ながらはしゃいでいたい。この曲は無条件に、感情をMAXまで一気に跳ね上げる最高のアゲナンバーだ。


 ここからは、イケてるハーツのライブではお馴染みのメドレーコーナーへ(実際には、「SING・LA・BANG・SHOW!」から続いていた)。この日届けたのが、「Distance Love」「Happy Day = Beautiful Day」「In the name of love~愛という名のもとに」「Never stop love」と、大胆になりたいけどなれない乙女心を歌った曲たち。彼女たちは、曲を塗り替えるごとに躍動した姿から、華やかで開放的な表情、力強く歌いあげる姿に、少し甘えながらも大胆になっていく様など、いろんな表情や音楽性を示していた。どの楽曲にも共通していたのが、身体揺らさずにいれないエレクトロなダンスナンバーということ。ノンストップで続くリズムに合わせ気持ちをアゲ続けながらも、曲ごとに表情に変化を与えることで、ずっと心に光射す感覚を覚えていられたことが嬉しかった。


 メドレーコーナーの最後に歌ったのが、いつものライブなら終盤や最後に歌うことの多い「KAKERA」。この曲を後半へ向かうブリッジソングとして持ってきたところが嬉しい意外性だった。とはいえ「KAKERA」も、パワフルなリズムも印象深いダンスナンバー。メンバーらの歌声には優しさを覚えるが、曲調は、気持ちを高ぶらせるアップビートチューン。この日のライブでも、メンバーが大きく左右に振る手の動きに合わせ、客席でも身体を揺らし、大きく手を振る人たちの姿が会場中に広がっていた。

 
「私たちの進化した姿、観てください。無限の空へ、誰も知らない想像の向こうへ」(橘莉衣)の言葉に続いて披露したのが、このツアーより歌いだした新曲の「∞ (Infinity)」。HIP HOP調のエレクトロダンスナンバーの上で、メンバーたちは凛々しい歌声を魅力に、観ている人たちを挑発。愛らしい表情の裏には、こんな力強さがあったとは…。いや、過去にも凛々しい表情はあるが、よりパワーを増した形で、9人は挑発するように迫っていた。彼女たちに煽られ、何時しか気持ちが嬉しく高ぶりだす。「∞ (Infinity)」、ライブの中、盛り上がりを作るフックになりそうな情熱的な楽曲だ。「∞ (Infinity)」は、イケてるハーツが無限に進化してゆく意志を示した歌。その姿勢も、ライブを通して感じ取っていただきたい。


  ライブも後半へ。ここからは最後まで一気に駆け抜けてゆく。その始まりとなったのが、「キミが 好きで好きで 苦しいよ ずっと」と歌いだす「好きだよ Sunshine」。キラキラと眩しい楽曲が、ふたたびこの会場に青春という恋物語を連れてきた。舞台の上ではメンバーたちがはしゃぐように絡み合う姿も。恋にときめいたときに生まれる無限の熱情が、そのまま熱となってフロア中に広がる。メンバーらの動きに合わせ、会場中の人たちが同じ動きしながらわちゃわちゃ騒ぐ姿に、一緒に青春を味わう感覚を覚えていた。


  続く「罪証のルシファー 」や「NOIR STEP」では、ダークな香りも抱いた楽曲の上で、メンバーらは凛々しい姿と力強い歌声を届け、観ている人たちの気持ちを熱く刺激。イケてるハーツが持つ強い意志を、9人はキリッとした眼差しと力強い歌声を魅力に解き放ってゆく。


 「ルミカジェーン」が流れるのを合図に、フロア中がより一層眩しい輝きに包まれだす。メンバー自身も、胸高ぶる気持ちを会場中の人たちと分かち合おうと、熱い誘いをかけていた。眩しい輝きが会場中を包み込む…のではなく、サイリウムの輝き以上に高ぶったメンバーやファンたちの感情が溢れ出んばかりの熱と輝きを持って身体中を駆けめぐっていた。続く「希望の地図」でも、イケてるハーツは、自分たちの未来へ向かう強い意志を、激しくダンサブルな楽曲に乗せて届け、会場中の人たちを踊り騒ぐ祭り人に変えていった。


 最後にイケてるハーツが歌ったのが、このツアーの初日で初披露した新曲の「Endless Evolution」…と書きたいところだが、なんと機材トラブルで、急遽MCタイムになったことも伝えておこう。では、ちょっと時計の針を巻き戻して…。


   最後にイケてるハーツが歌ったのが、このツアーの初日で披露した、民族音楽的な要素も組み込んだ新曲の「Endless Evolution」。とても雄大で力強い楽曲だ。これからも進化を止まずに突き進み続ける今の、そして、未来にも繋がる意志を、9人はツアーのファイナル公演の最後に歌い、その先どんな風にイケてるハーツが進化した姿を示すのかを楽しみにしてほしいと伝えてきた。一つのツアーの終わりを、次なる進化への始まりの合図として持ってきたことで、これからのイケてるハーツに嬉しい期待を寄せたくなる。「Endless Evolution」の曲調自体が、イケてるハーツの中に新しい要素を持ち込めば、今回のツアーの中で披露した6つの新曲たちのどれもが、次なるイケてるハーツの姿を示唆していたように、これからがますます楽しみになってきた。


 本来ならここで終わりだったが、メンバーの挨拶に続き、最後の最後にアンコール曲として、ふたたび「∞ (Infinity)」と「Endless Evolution」を披露。会場中の人たちをクールに、妖艶に煽れば、サビでは気持ちを一気に開放。熱い空間を作り上げ、ツアーを熱狂という形で閉めくくった。



TEXT:長澤智典



■イベント情報


イケてるハーツ2022年6大都市ツアー〜日・SING・月・歩〜エピローグ公演


【日程】2022年4月9日(土)
【会場】西川口Live House Hearts
【時間】開場13:00/開演13:30
【出演】イケてるハーツ


【料金】
チェキ付きSS優先入場券(整理番号1〜10):8,000円
前売券:3,000円
当日券:3,500円
※別途ドリンク代が必要となります。
※SSチケットは配信アーカイブ付きとなります。


【配信】
視聴チケット:2,800円
※アーカイブは4/12 23:59までご視聴頂けます。
※SSチケットの配信アーカイブは「視聴チケット」と同じものとなります。


【券売URL】
https://standup.zaiko.io/item/347253


【振替公演】
イケてるハーツ ワンマンライブツアー2022 仙台公演
【日程】2022年5月1日(日)
【会場】仙台MACANA
住所:宮城県仙台市青葉区一番町2丁目5-1 大一野村ビルB1F


【時間】
(昼)12:30開場/13:00開演
(夜)17:15開場/17:45開演


【料金】
SS優先入場券(整理番号:1〜20):10,000円 ※ファニコン会員限定販売
チェキ付き優先入場券:3,000円
前売券:1,800円 ※ZAIKO/e+にて販売
当日券:3,500円


【入場順】
SS優先入場券 → チェキ付き優先入場券 → 前売券 → 当日券


【券売URL】

https://standup.zaiko.io/item/344589



ファニコン会員限定販売はこちらから
昼:fanicon.net/ticket/1022
夜:fanicon.net/ticket/1023


セットリスト


「陽だまり」

「Believe In My Dreams」

「GIRL,Me」

「オトメゴコロ」

「SING・LA・BANG・SHOW!」

「Distance Love」

「Happy Day = Beautiful Day」

「In the name of love~愛という名のもとに」

「Never stop love」

「KAKERA」

「∞ (Infinity)」

「好きだよ Sunshine」

「罪証のルシファー 」

「NOIR STEP」

「ルミカジェーン」

「希望の地図」

「Endless Evolution」


-ENCORE-

 「∞ (Infinity)」「Endless Evolution」

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