Idol

【第八弾】『アイドルとおしごと』 鶴見萌(虹コン) × ILCA関谷マコト

dot yell web編集部
スポンサーリンク
dot yell web編集部が独占!アイドルを輝かせる“バックステージの魔法使い”達に、アイドルが直撃取材する新連載第八弾! 

『アイドルとおしごと』は、現役アイドルがdot yell webのレポーターとなり、エンタメ業界の最前線で仕事をしているクリエイターやスタッフに取材をする企画です。アイドルを陰から支えているクリエイター達について、「どんなお仕事をしているのか」「仕事に対する情熱」「どうやってその職業についたのか」など、取材を通じて貴重な体験談を読者にお届けします!

第八弾はILCAのプロデューサーの関谷マコトさんに、虹のコンキスタドールの鶴見萌さんが直撃取材!鶴見さんと関谷さんの出会いから虹コンのお仕事の裏話まで!LEDウォールで背景を虹にして撮影した写真も必見です!

インタビュースタート!

鶴見 改めまして、虹のコンキスタドールの鶴見萌です。よろしくお願いします!

関谷 よろしくお願いします。

鶴見 これまでも何度もお仕事はご一緒させていただいてますよね。笑

関谷 昔から接点はあったけど、こうやってかしこまって話すことはなかったよね。初めて会ったのはヨルハの舞台かな〜?そもそも鶴見さんって虹コンに入って何年くらいたったの?

鶴見 もう10年経ちました!

関谷 Wikipediaを見たら1.5期生って書いてあったんだけど、ちょっとイレギュラーな入り方をしてるんだったよね?お披露目はEXシアターだっけ?

鶴見 私はAKIBAカルチャーズ劇場でアンコールにいきなり出たのが最初な気がします。笑

関谷 そうだったんだ。じゃあ自分とは舞台の現場で会ったのが初めてなのかな?いや、思い出した!『シノアリス』のオーディションだ!

鶴見 オーディションを受けたのは覚えていますが、関谷さんとお会いしましたっけ?

関谷 違うかな?あの時はたしか最初のオーディションで決まらなくて、何回かオーディションやったんだよね。

鶴見 そうなんですね!

関谷 『シノアリス』は当時ILCA側のプロデューサーが二人いて、自分は主に宣伝周りのグッズの監修をやってたんだよね。自分が広告系のデザイナーをやっていたということもあって、例えばコラボカフェの監修だったりとかそういう業務をやってました。

鶴見 最終的には関谷さんがメインのプロデューサーになったんですか?

関谷 シノアリスでは、いわゆるゲームのプロデューサーみたいな役職にはなってないかな。7年くらい色々とやってたけどね!鶴見さんがシノアリスで実写の撮影した時も現場にいたり。笑

鶴見 いらっしゃいましたね!

関谷 いまだに当時の衣装も保管してあるからね!

鶴見 まだ着れるかな……?笑

何でもできる関谷さんの経歴とは

鶴見 ILCAでプロデューサーとして関わっているのは、ゲームとか舞台関連が多いですか?

関谷 入社してすぐの頃は、CGを使ったテレビCMを制作したりもしていました。アニメパートとCGパートがあるCMで、ILCAはCGパートを担当したんだよね。当時ILCAは遊技機の映像制作の仕事が多かったんだけど、自分は前職でCGだけをやってきた人間だったから他の人とは少し違う仕事が多かったんだよね。

鶴見 そうなんですね!

関谷 社会人になって広告の仕事を10年くらいやって、CG制作の会社にいって、それからILCAに来た感じだね。広告の仕事をしていた時代は手作業の仕事も多かったんだけど、時代が変わってアニメのラジオCMを作ったりPVを作ったりテレビCMを作ったり、いろいろやらせてもらいましたね。

鶴見 広告のお仕事を辞めたきっかけはあるんですか?

関谷 テレビCMを制作するようになって、当時はクリエイティブディレクターとして働いていたんだけど、クライアントがもうとにかく頑固な人が多くて。「こんなんじゃ作品がヒットしないよ…」と思いながら言われた通りに作っていたんですね。それで、こんな仕事を続けていちゃダメだと思って、それがきっかけになりました。そのあと、知り合いがいる会社で一緒に働かせていただくことになって、そこでCG制作を学ばせてもらいました。わからないながらも制作現場を見させてもらって覚えていきましたね。そしてそこで何年か働かせてもらったんですが、その会社が映像制作をする仕事を辞めて会社を閉じるということになり、ILCAの募集を見て応募したら内定をいただいたので入社することになりました。

鶴見 普通に応募して入社されたんですね!

関谷 それが2011年の3月だったんですが、ILCAはまだ会社を立ち上げたばかりだったので、プロデューサーが9人くらいと制作する人たちが20〜30人くらいだったと思います。当時のILCAは遊技機の映像制作を主にやっていたと思います。自分はさっき言ったテレビCMのCG制作のプロデューサーをやらせてもらったり、あとは『ラブライブ』のテレビ版と劇場版のCGパートのプロデューサーをやらせてもらいましたね。

鶴見 そうだったんですね!

関谷 ILCAはほとんどのメンバーが遊技機の映像制作の仕事をしていたので、自分もその仕事をやった方がいいのかなと思って会社に話したことがあったんですが、経験値もないしやらなくていいよと言われて……ただ売上は遊技機のお仕事の方が良いし、でも遊技機のお仕事は実績として外部に話せる案件が少ないので、そういう状況で頑張って働いていたメンバーには恨まれていたと思います。笑 

鶴見 そうなんですね!

関谷 ただ、会社としても実績を公表できる案件がないと困るので、そういう意味では自分がやっていた仕事も会社の役には立っていたのかなと思います。

一人でなんでもやっちゃうタイプ。

鶴見 それ以降はどんなお仕事をされていたんですか?

関谷 それ以降、自分は『ACE COMBAT 7』っていうゲームの映像部分の撮影をやってました。

鶴見 私の父がやってそうなゲームです!

関谷 そうなんだ!笑 あのゲームは背景が実写だったので、アメリカに行ったり伊豆大島に行ったり九州に行ったり……ロケ地を探して日本全国いろいろな場所に行きましたね。

鶴見 楽しそう!

関谷 ただ、作品に合う背景がなかなか見つからなくて大変でした。しかもアシスタントがいないので、全部自分で電話してロケ地に行って写真を撮ってそれをまとめてミーティングして……っていうのを全部一人でやっていました。笑 

鶴見 それは大変ですね。

関谷 実際に行ってもいろんな理由で使えなかったり、秘匿性が高いという理由で撮影させてもらえなかったりという事もたくさんありました。当時もうGoogleマップがあったので、Googleマップで探して問い合わせしてOKもらえたら行こう!みたいな感じでしたね。アメリカのロケ地もそうやって探しました。

鶴見 でもアメリカとかだとそんなに何回も行けないですよね?

関谷 そうですね。なので、現地のコーディネーターの人にお願いして事前に交渉してもらってという感じでした。撮影に関わっている人数も最小限でやっていたので10人もいなかったと思います。それで、出張先から日焼けして帰ってきたりするといろんな人に「なんか楽しそうだね。」とか言われたりして。そんなわけないのに!笑 なので、自分がプロデューサーとしてどんな仕事をしているのかというと、アシスタントがやるような仕事も全部一人でやっている状態ですね。

鶴見 特殊な事例ですよね……?

関谷 特殊だと思います。ずっとそういう働き方をしてきたので、ほかの人に仕事を任せたりするのが上手くないかもしれないですね。全部自分でやっちゃった方が早いって考えてしまうタイプです。

鶴見 虹コンで一緒にお仕事している時も、関谷さんはいろんなお仕事をされているイメージがあります!

関谷 何でもやってます。笑 

舞台「爆剣」についてご意見・ご感想などお待ちしております!

鶴見 ちなみに、最近はどんなお仕事をされてるんですか?

関谷 最近だと爆剣の宣伝も一人でやってますよ!キャラクターごとのビジュアルを作って公式Xにアップしたり、お客さんのポストに“いいね”を押しまくったり。笑 

鶴見 押しまくってるんですか!?笑

関谷 やりすぎかなとも思うんだけど、舞台ってやっぱり小さなコミュニティだから、一人一人のお客さんをすごく大事にしたいと思っていて。つぶやいてくれるのが本当に嬉しいから“いいね”を押しています。楽しかったとかもそうですし、つまんなかったとか運営の仕切りが悪かったとかそういうのも話題にしてくれるのがありがたいのでなるべく“いいね”をするようにしています。

鶴見 そうなんですね。演者よりもたくさんエゴサしてそうです。笑 

関谷 ファンの方がそれをどう思ってるのかはわからないですけど頑張ってます。笑 

鶴見 嬉しいんじゃないですかね……?

関谷 そうだと思うようにして、続けています!

鶴見 現場とか配信の時もいつもお客さんから声を掛けられてますよね?「関谷Pだ!」みたいな光景をよく見る気がします。

関谷 そうですね。それも含めて本当にありがたいです!さっきも言ったように狭いコミュニティなので、不満や要望があれば言って欲しいですね。良いものは取り入れますので、この記事を読んで下さってる方も何かあれば言ってくださいね!

鶴見 お待ちしております!

大きなお金を動かすデザインセンス!

鶴見 プロデューサーのお仕事といえばですが、関谷さんは企画書を作るのがお上手と聞きました。

関谷 新しい企画を作る時に一番最初に必要になるのが企画書なんですね。なので、まずは企画書を作らないといけないんですけど、立ち上げ当初って大体は内容があまり決まってなくて情報が少ないんですよ。つまり、その少ない情報で先方の担当者をその気にさせる企画書を作る必要があって。笑 

鶴見 なるほど!笑

関谷 ILCA黎明期に制作した最初期の企画書は自分と岩﨑さんが最初に企画書を作っています。とある会社と一緒にやろうとしていた案件で、先方の社内コンペに企画書を出してダントツで1位を取ったこともありましたね。

鶴見 すごい!

関谷 そんな感じで、今でも最初の企画書は自分が作ったりしているものも多いです。

鶴見 企画書を作るっていうのはプロデューサーとして結構重要な仕事なんですね。

関谷 仕事を作るのがプロデューサーの仕事なので、すごく大事な仕事です。ただ、プロジェクトにメンバーが増えて具体的なことを決めていくうちに、企画書と結構変わっちゃう事もあります。でもそれはプロデューサー的には全然OKなんです。内容を決めるのは現場のディレクターの仕事なので。

鶴見 予算をもらうまでがプロデューサーの頑張りどころなんですね!

関谷 そうですね。ただ、何千万円とか何億円とかが動くプロジェクトになることが多いので、決まるまでに何回も会議をしたり企画書を修正したり、結構時間はかかります。

鶴見 関谷さんのその企画書の書き方みたいなものは、門外不出なんですか?

関谷 門外不出ではないけど、外部に見せられるものでもないんですよね。昔のものは拾ってきた素材を綺麗に加工して切り貼りしている画像ですし。今だとAIを使ってそれっぽい画像を生成したりできるけどね!元々デザイナーをやっていたので、その時の経験が活きている感じです。

鶴見 パッと見のビジュアルから説得力があるように見せるのが大事なんですね!アイドルをやっていて、MVや写真集を撮影する時に簡単な企画書を見る機会はあるのですが、そういうものよりもっと手の込んだ仕上がりになっているということですね。

関谷 たとえば写真集とかでも、全部のページに写真が大きく載っているだけだとちょっとつまらないじゃないですか。その緩急をつけるために余白を使ったりとか、そういう事ができるのがデザイナーのスキルですね。

動画編集のスキルアップ、がんばります!

関谷 でも鶴見さんだって自分で動画とか編集したりするよね?あれは誰かに言われてやってるわけじゃないよね?

鶴見 そうです。ただ、好きでやっているというよりは、誰かに依頼する方法とかがよくわからなくて。自分でやるしかないか……みたいな。笑 適当ですけどね!

関谷 YouTube にあがってるキャンプ動画とかは誰がやってるの?

鶴見 あれはスタッフさんですね。

関谷 じゃあ鶴見さんが一人の時の動画とか家族でお出かけした時のやつは自分でやってるんだ?

鶴見 そうですね!

関谷 編集ソフトを使ってやってるの?

鶴見 そうです。大体はスマホでやっちゃいますね。

関谷 え!?スマホで!?そういう時代か……

鶴見 スマホで4Kも撮影できますし、ソフトで編集もできちゃうので!一時期、パソコンで頑張ろうと思っていた時もあったんですが、ノートパソコンしかなくて、データが重すぎて全然動かなかったんです!笑 それで、スマホでやるようになりました。

関谷 なるほど。編集したりするのは好きなの?

鶴見 そうですね。動画的な面白さとかはよくわかってないですが!笑 

関谷 でも自分でやろうって気持ちが大事だよ!作業の幅が広がるし、パソコンで作業することをおすすめします。

鶴見 そうですね。いつかスペックの高いパソコンを買わなきゃとは思ってるんですけどね。

関谷 自分で編集したいって言ったら事務所が買ってくれるんじゃない?笑

鶴見 そうですかね。これまでは虹コンのコンテンツがメインだったけど、卒業後とかは自分でやってみてもいいかもですね!

世の中の情報は常にアップデート!

鶴見 世の中の最新情報のアップデートとかはどうしてるんですか?

関谷 これはプロデューサーだけじゃなくてディレクターとかもそうだけど、やっぱり流行っているものはいろいろ知っておいた方がいいと思う。特に映画とかはやっぱり会話の中で「あの映画が〜」とか「この映画が〜」とか出てきちゃうから、観ておかないと会話についていけなくなっちゃうんだよね。なので、時間があればなるべく観るようにしています。

鶴見 最近だと何を観たんですか?

関谷 最近だと『ラストマイル』を観ました。

鶴見 私は観ていないけど、メンバーが観たいって言ってました!

関谷 繋がってるTVシリーズも合わせて見てるともっと楽しめるんだよね。あと他にもなにか観た気がするんだけど思い出せないや。

鶴見 関谷さんはいつも忙しそうなのにいつ映画を観たりしてるんですか?

関谷 自分はいつもレイトショーで観てますね。必ず池袋のグランドシネマサンシャインで観ています。

鶴見 なぜですか?

関谷 スクリーンが大きいのと、IMAXがあるので、必ずそこで観るようにしています。仕事終わってから観たり、土曜や日曜の夜に観たりもしてますね。

鶴見 池袋が帰り道なんですか?

関谷 全然違う。笑 ただ、そんなに遠くないのと、車が停めやすいのでその映画館にしています。

鶴見 いつも車ですもんね!ちなみに私はバルト9が好きです。ポップコーンが美味しいから。笑

関谷 自分もいつもグランドシネマサンシャインの一番良い席でフードを食べながら観てます。

鶴見 トリュフ味のポップコーンですか?

関谷 ミールクーポンみたいなやつが付いているチケットを買って、それを食べながら観てます。一番後ろの電動リクライニングの席で。笑

鶴見 プレミアシート的なものが一番後ろの席にもあるんですね!私も映画は一番後ろの席が好きです!

舞台のお仕事をするようになったきっかけはヨコオさん!?

鶴見 関谷さんは様々なジャンルの作品のプロデューサーをやっていますよね。舞台とかは何かきっかけがあったんですか?

関谷 舞台に関しては、元々は舞台専用のプロデューサーがILCAにいたんだけど、その人が辞めちゃって。そんな中でまたILCAで舞台をやりたいっていう話が出て、自分が担当する事になりました。たしかヨコオタロウさん原作の舞台だったと思います。ただ、初めてヨコオさんと一緒に仕事したのは『ドラッグ オン ドラグーン3』の特典ディスクのプロデューサーだったかな?ヨコオさんが社内に貼ってあった社員募集のポスターを見て「このポスターをデザインした人だったら一緒にやってもいいですよ」って言ったみたいで、台本の表紙をデザインをすることになって。

鶴見 指名だったんですね!かっこいい!

関谷 その時は音声収録のディレクションとかも自分でやったんだけど、それまでやってきたテレビCMとかとは収録方法が全然違っていて驚いた記憶があります。CMの収録は一言ずつ切って収録してるんだけど、ゲームやアニメはワンセンテンスまるっと録ってるからそこがまず違ってた。ヨコオさんに「ゲームではそんな録り方しないですよ」って言われて、他の収録現場を見させてもらって初めて知ったんだよね!

鶴見 たしかに全然違いますね!

関谷 その後ヨコオさんの舞台を担当して欲しいという話になって、実写の撮影の経験とかがあったので、やってみたいなと思ってやらせてもらいました。当時は自分ともう一人プロデューサーがいて、その人は元々芸能のマネージャー出身で実写の経験もあったんですが、お互い舞台は初めてだったので最初は2人で一緒にやりましたね。『音楽劇ヨルハ』と『少年ヨルハ』がほぼ同時進行だったかと思います。舞台って結構ギリギリで稽古のスケジュールが変わったりする事があると思うんだけど、当時はそれでヨコオさんを怒らせたりもしてました。笑 結果両公演とも無事に終わって本当によかった!舞台の制作がどんなものかわからなかったから、両方の稽古場にほぼ毎日行ってた気がする。笑

鶴見 ええ!すごい。

関谷 スタッフはみんな舞台制作のプロだけど、わざわざ一から教えてくれる人がいるわけじゃないから、直接見に行って学んだって感じですね。

マネージャーさん、よろしくお願いします!

鶴見 ほかにはどんなジャンルのお仕事をしてきたんですか?というか、そんなにいろんなジャンルのプロデューサーをやるのってよくある事なんですか?

関谷 舞台とゲームとVRとアニメと遊技機とCMとかかな?実写の撮影はしたことあるし、映画の中のCGパートを担当したことはあるけど、映画そのもののプロデューサーはやった事ないね。普通はジャンルをまたいでプロデューサーをする事ってあんまりないから、ちょっと特殊だとは思います。

鶴見 そうなんですね!

関谷 いろんな事をやってきたから、虹コンとANAさんの企画を担当させてもらえる事にもなったんですよね。ANAさんの企画についてはプロジェクトが立ち上がった経緯は知らないんだけど、日本各地に行ってライブすることも多いから、せっかくなら地方創生も兼ねてその地域を盛り上げましょうみたいなのが最初にあった気がする。それで、せっかくだからYouTube用に動画を撮りましょうってなって、自分のところに『ANA旅』のお話がきたんですよね。

鶴見 なるほど!

関谷 どこかに行って撮影をする時は、マネージャー陣の撮影技術が不安とのことで、自分と社長も同行して動画用の素材を確保しています。マネージャー陣にはもっとカメラの勉強を頑張ってもらえると!笑

鶴見 そもそもマネージャー陣が撮影しているのをあまり見た事がない気がするのですが!?笑 いつもメンバー同士で撮影している気がします。

関谷 まあそれも素材としてはアリだけどね。笑 

鶴見 関谷さんや社長がいつも来てくださってありがたいです!

ご応募お待ちしております!

鶴見 そもそもILCAという会社って特殊ですよね?いろいろな事をやっているというか。

関谷 自分がいる部署はそうですね。ILCAはゲーム開発を主体にはしているけど、自分がいる部署は、例えばゲームのプロモーションまわりだったりイベントだったりとか、そういうものもまとめてやっています。ゲームしかやりませんって人はこの部署には向いてないですね。なので、そういう人のご応募をお待ちしております!!

鶴見 急に人材募集のお知らせが!笑 でもそういうお仕事もあるから、こうして『アイドルとおしごと』できているということですね。これを読んでくださっている皆さん、どうですか〜?

何かが欠けているプロデューサー

鶴見 関谷さんの未来の展望というか、何に向かって日頃お仕事をがんばっているのか教えていただけますか?

関谷 まず、めちゃくちゃ飽き性なんですよ!なので、いろんな事がやりたくなっちゃうんですね。

鶴見 いい事ですよね。私もそのタイプです!

関谷 今後やってみたい事でいうと、まだやった事ない企画で前からニジコンサンデーでやりたいって言ってるのがあるんだよね。

鶴見 なんですか?

関谷 昔の車のWebCMで、運転手の目線で360度撮影されていて、助手席の方を見ると女優さんが座ってる景色が見えるみたいなやつがあったのね。それを見て、こういう動画も面白いなと思って。車に乗るとこんな景色も見れるし楽しいですよ的な感じで、夜の首都高をずっと走ってるの。それを虹コンのメンバーで撮れたら面白いなって。

参考:【異業種マーケティングに学ぶ】トヨタ「真木よう子とドライブデート体験」360°WEBムービーが話題

鶴見 最近まさに首都高を運転しました!

関谷 できた!?

鶴見 助手席にある程度の指示を出してくれる人がいれば運転できました。自分でナビをチェックしながら運転するのはまだ難しいなって感じでしたね。

関谷 そうなんだ!誰か運転できる虹コンメンバーでやりたいなと思ってるんだけど、基本的にはデジタルが関わってる企画じゃないとダメっていうのもあって。なので、運転ができるゲームで先に首都高を走ってみて、それから本物の首都高を走るみたいな。そんな企画ができないかなっていうのは考えています。ファンが喜びそうだなって思って!

鶴見 いいですね!やってみたいです!ちなみに、プロデューサーをやる上での心情みたいなものがあったら知りたいです。「いろんな事をやりたい!」とか「とにかく売上を上げたい!」とか「有名になりたい!」とか、いろんなタイプのプロデューサーがいるのかな?と思いますが関谷さんはどうですか?

関谷 実際にいろんなタイプがいますが、本来は「売上を上げたい!」っていうのがプロデューサーの本質だと思います。いろんな人からお金を集めてきて、売上を上げてお金を預けてくれた人達に対して戻すっていう考え方じゃないとダメかなと。それがプロデューサーの役目だと思っているので、自分は“お金にクリーンな人”になりたいかな。

鶴見 なるほど!

関谷 ただ、「関谷さんは人間としてどこか欠けている」は何度か言われたことがあります。嫌な事とか言いにくい事って誰でも言いたくないじゃないですか。そういうのを言わなきゃいけない立場になった時に、「関谷さん上手いな〜」って言ってもらえる事もあるんだけど、「人としてどこか欠けているから言えるんだよね」って言われることもあります。最近も言われたし。笑 お金の話とか人員の話とか、すごく言いにくい事を言わなきゃいけない時に、オブラートに包んじゃうと言いたいことが伝わらないんじゃないかなと思ってストレートに言うんですよね。そうすると、「関谷さん言ったわ〜」とか「やっぱりこういう時は関谷さんですよね!」って。笑 

鶴見 でもそれが問題になったりする事はないってことですよね?

関谷 そうなんだけど、これは個人のパーソナリティによるものだと思ってるんだよね。別に人間力が高いとかそういう事ではなくて、普段から自分がどういう人間かをアピールしておくことで、関谷さんってこういう人だからしょうがないな〜と思ってもらえるようにしているという。笑 

鶴見 それはとても大事なことですね!

関谷 現場で起きた問題を解決したり判断を下すのがプロデューサーの役目なので、言いにくい事などもはっきりと言わなきゃいけないことが多いですね。

楽しく生きていきたい!

関谷 ちなみに鶴見さんは、将来もしもアイドルじゃない道を選ぶことになった時、どうなりたいとかあるの?

鶴見 どうなんでしょう……楽しく生きていきたいですね。笑 

関谷 それは自分もそうですね。本質は楽しく生きていきたいし、飽きっぽいからその時に楽しいことしかやりたくない!

鶴見 楽しく、穏やかに生きていたいです。

関谷 例えば、いつか結婚したら家庭に入りたいとかはないの?ずっと仕事をしていたいタイプ?

鶴見 仕事はしないと生きていけないんじゃないですかね。その仕事が楽しかったらなお良しかなと!

関谷 例えば30代後半とかになった時に、ディアステージでプロデュース側として若い子をプロデュースしたいとかそういう気持ちはあったりするの?

鶴見 私は他人の人生を預かるのはちょっと怖いなと思っちゃうタイプです。なので、アイドルプロデュースはやりたいと思ったことないですね。

関谷 じゃあ、この業界じゃないかもしれない?

鶴見 業界にはこだわりはないですね。表に出ないで生きていくのもいいかなと。じゃあ自分に何ができるのかと聞かれるとわからないですけど。笑 

関谷 アイドル業界では、自己プロデュースだけじゃなくて、後進を育てたり別のアイドルをプロデュースできるようにならないとダメみたいな話をよく聞くので、鶴見さんはどうなのかなと思って。振り付けとか演出を考えるお仕事とかでもいいと思うし。

鶴見 ライブ演出は一度やってみたいなとは思います。私の生誕祭イベントとかも自分なりにテーマを決めて凝ったことをしているので、虹コンでもやってみたいなと考えたことはあります。いま思い出したのですが、六本木のEXシアターでライブをした時に、演出について自分なりに思うことがあってスタッフさんと話し合ったことはあります。あの時ってたしか『心臓にメロディー』を打ち出していた時で、構想の段階でスタッフさんが出してきた演出とセットリストがあったのですが、順番が真逆の方がいいんじゃないかなと思って。その時に、メンバーにもプレゼンして最終的にはスタッフさん達とも話し合って……ってやったことがあったんですよね。演出を考えるのは結構好きなんだと思います!

関谷 ちなみに、虹コンって楽曲の順番とか演出とかって自分たちで考えてやったりしてる時もあるの?

鶴見 時期によりますね。週に何回もリリイベとかをしている時とかは、ずっとマネージャーさんが考えたりすると内容が似ていたり作業が大変だったりもするので、そういう時はメンバーが何人かピックアップされて、LINEグループをつくってセトリを決めるみたいな事をしている時期もありました。あとは、華鈴ちゃんがキングレコードの人と話し合って決めたりしていた時期もありますね。来年の卒業ライブについてもいろいろ考えたりしているので、楽しみにお待ちくださいね!

関谷 他のアイドルがどうなのかは知らないんだけど、虹コンを見ていて、やらされてる感がないというか、メンバーも参加してる感をすごく感じるんだよね。リハとかを見てても、とにかくメンバーがちゃんと意見を言ったりしていて。どうやって盛り上げたらいいかみたいな事をみんなで考えているんだなって。そういうのがきっとファンにも伝わるんだろうね。自分もプロデューサーとしていつも思ってるんだけど、自分が楽しいと思ってないとお客さんにも伝わるわけがないんだよね。嫌々やるならやらない方がいいじゃんって。

鶴見 やれる範囲ではやってはいますが、他のグループさん達を見ていると虹コンはまだスタッフさん達におんぶに抱っこなのかなと思いますけどね。……と思いながら、私はもう卒業しちゃうんですけどね!

関谷 3人が卒業したら、虹コンリーダー的な人は決めたりするのかな?

鶴見 私もどうなるかわからないですね……皆さま楽しみにお待ちください!

関谷 そういう話をまた焚き火を囲んで話して欲しいなあ。

鶴見 最近ちょうど焚き火の回を撮影してくださったスタッフさんが「卒業の前にまた3人で撮影やりたいね」って言ってくださったんですけど、あの撮影の日は本当にやばかったんですよ!本当はもっとずっと話してて、4分の3くらいは使えない話でした。笑 

関谷 見てる側としては本当に面白くて印象に残ってるけどね!いろいろあったんだろうな〜と思いながら興味深く視聴させていただきました。

鶴見 いろんなチームでそれぞれ深い話をするとかも面白そうですね!

関谷 その時はぜひ撮影させてくださいね!!

取材お疲れさまでした!

鶴見 みなさんプロデューサーという仕事がどんなものなのか気になるだろうなと思って定番の質問などをたくさん用意してきたのですが、関谷さんが自ら全部話して下さいました!笑 すごく濃くて面白い話がたくさん聞けたんじゃないかなと思います。ILCAという会社も面白いなと思いましたし、関谷さんってこんなに面白い人なんだなと思いました。関谷さんプロデュースの面白い作品がこれからもどんどん生まれていくんでしょうね。楽しみです!本日はありがとうございました!

関谷さんがプロデューサーを務め、鶴見さんが出演する『爆剣 -帝国幻想兵団-』は、チケット好評発売中!

◆舞台「爆剣」公式HP

shirokuro-stage.com

◆舞台「爆剣」公式X

https://x.com/BAKUKEN_ST

二人のプロフィールはこちら!

【鶴見萌】

1996年12月5日生まれ、東京都出身。

アイドルユニット「虹のコンキスタドール」のメンバーとして2014年より活動開始。

映画、舞台に出演し女優としても活動中。

【関谷マコト】

株式会社ILCA所属。プロデューサー。

広告デザイン・ラジオCM・テレビCM・CG映像などの制作を経てILCAに入社後、ゲーム・舞台などさまざまな作品のプロデューサーを担当。

<実績>

●アニメ
メルセデスベンツ『NEXT A-Class』(2012年)‐ CGプロデューサー
ラブライブ! 第2期(2014年)‐ CGプロデューサー (9話・12話・13話)
ガンダムフロント東京「DOME-G」(2014年)‐ CGプロデューサー
ラブライブ!The School Idol Movie(2015年)- CGプロデューサー

●ゲーム
PS3『DRAG-ON DRAGOON 3』(2013年) – 特典ディスクプロデューサー
PS4 XBOX Steam『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』(2019年) – シネマティクスプロデューサー
PS4 Steam『アイドルマスター スターリットシーズン』 /(2021年) – 企画協力
iOS Android『トワツガイ』(2022年) – アートディレクター

●舞台
舞台 少年ヨルハ Ver1.0(2018年2月) – プロデューサー
音楽劇 ヨルハ Ver1.2(2018年3月) – プロデューサー
君死ニタマフ事ナカレ 零 改(2018年12月) – プロデューサー
舞台プロジェクト東京ドールズ(第1期)2019年2月) – プロデューサー
ヨルハ Ver1.3a(2019年7月) – プロデューサー
ヨルハ Ver1.3aa(2020年3月無観客公演配信) – プロデューサー
舞台少女ヨルハ Ver1.1a(2020年12月) – プロデューサー
舞台 プロジェクト東京ドールズ THE GARDEN(第2期)/舞台プロジェクト東京ドールズ SKY TOWER(第3期)(2021年2月) – プロデューサー
舞台 爆剣 〜幕府御前死合〜(2021年3月) – プロデューサー
舞台 爆剣 〜東京転生死合〜(2022年2月) – プロデューサー
舞台 爆剣 〜東京転生死合・再戦〜(2023年3月) – プロデューサー
舞台 トワツガイ(2023年6月) – ビジュアルデザイン監修
舞台 爆剣 〜帝国幻想兵団〜(2024年12月) – プロデューサー
映像・コンサート
人形達ノ記憶 NieR Music Concert(2017年) – プロデューサー
NieR Orchestra Concert 12018(2018年) – 映像プロデューサー
NieR:Automata FAN FESTIVAL 12022 壊レタ五年間ノ声(2022年) – 制作プロデューサー

■ILCA公式X

https://x.com/ILCA_jp

■ILCA公式YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCHK5rQld4lM1j7DF3SioCMg

©︎ILCA,Inc.

この記事を気に入ったらシェア!