Idol

DEARSTAGE研究生インタビュー企画~都月 しより x dot yell web編集部~

matsumoto

――自己紹介をお願いします。

都月 しより(以下、都月): ディアステージ研究生の都月しよりです!

先日、20歳になりました。研究生という枠組みの中では、周りは15歳や16歳といった10代の中高生がほとんどです。これまでは末っ子だったこともあり、みんなに見守ってもらう側であることが多かったのですが、彼女たちと一緒にレッスンを受け、同じステージを目指す日々の中で、『お姉さんになったんだな』と実感しています。

そんな立場だからこそ果たせる役割があるんじゃないかって、自分の中でだけれど、強く思っています。中高生の時期って、20歳から見れば少し前の話ですけど、本人たちにとってはすごく年上に見えると思うし、人格が形成される、人生で一番と言っていいほど大きく動く大切な時期じゃないですか。そんな繊細で多感な時期に、一番近くにいる「大人」が私なんだって責任を感じるんです。

みんながお姉さんになった時に「あの時、しよりさんが言っていたことってこういうことだったんだな」って、ふと思い出してもらえるような、素敵な言葉をかけられる大人になれたら幸せです。

――周りのことをよく考えられる、とても真面目な性格なんですね。お一人の時もそういった感じなんですか?

都月: いえ、一人の時はもっとマイペースだと思います(笑)例えば、私は散歩をするのがすごく好きなんですけど、歩いている最中に道端の「落とし物」を見つけると、つい写真を撮りたくなっちゃうんです。この間も、電柱にマフラーがぐるぐる巻きにされているのを見つけて。「寒かったのかな?」って思わず想像しちゃって、パシャリと(笑)。そういう、道端にふと存在する不思議な光景にストーリーを感じてしまうんです。

向こうからワンちゃんが歩いてくると、飼い主さんにはバレないように、ワンちゃんとだけじーっと目を合わせるんです。「こんにちは」って心の中で話しかけながら、すれ違う瞬間までアイコンタクトを送り続けるっていう。ワンちゃんの方も結構目を合わせてくれるんですよ。そういう、誰にも気づかれないような小さな「意思疎通」を密かに楽しんでいる時間が、私にとって密かな楽しみの時間です。

――都月さんはその感性と言葉選びが魅力だと感じているのですが、ご自身ではどんな性格だと思われますか?

都月: そうですね、真面目とも見られがちなんですけれど、実は学生時代を振り返ると、全然「優等生」みたいな真面目さではなかったんですよ。

実は私、学校の提出物とかをちゃんと出せるタイプじゃなくて。良い真面目さじゃなくて完璧主義なんだと思います。だから完成がいつもギリギリになっちゃって。間に合わせはするんだけど、許される限りこだわっちゃう。そんなタイプでした。

その一方で、言葉そのものに対する興味はすごく強くて。本を読むことも、ラジオを聴くことも、誰かのインタビュー記事をじっくり読むことも大好きです。誰かの考えや「言葉」そのものに触れている時間が自分にとってすごく大切で。だから、こうしてお話しする時も、自分の中にある言葉を選んでお話してしまうのかもしれません。

――都月さんは「言葉」をとても大切にされていますが、その背景にはかなりの読書量があるようですね。どのようなきっかけで本の世界にのめり込んでいったのでしょうか。

都月: 実は、きっかけはアニメだったんです。『文豪ストレイドッグス』という作品にハマったことで、そこに登場する文豪たちの実在の作品にも興味を持つようになりました。そこから明治、大正、昭和あたりの文学を自分でも読んでみようと思って、気づけばのめり込んでいましたね。

特に高校生の頃は、本当に本ばかり読んでいました。といっても、紙の本だけではなくて、学校で使う「電子辞書」を活用していたんです。電子辞書には文学作品がたくさん収録されていて、授業中や休み時間にそれをこっそり、でも無我夢中で読み耽っていました。そこで出会った作品の数々が、今の私の価値観を作っています。

――具体的に、どのような作家や作品に影響を受けたのですか?

都月: 影響を強く受けたのは、江戸川乱歩や芥川龍之介、そして何と言っても太宰治です。太宰に関しては、おそらくほとんど読んだと思います。

太宰の作品を読み始めたのは小学校6年生くらいの頃からでしたが、高校生になって読み返した時、その言葉の一つひとつがより深く心に刺さりました。あとは、太宰の作品特有の「リズム感」なんかもすごく印象的で。例えば『斜陽』などは比較的読みやすいですが、全体的に句読点が多くて、独特な句読の打ち方をしますよね。

そのリズムが自分の中に流れ込んできて、当時の自分の日記まで句読点だらけになってしまうくらい影響を受けていました(笑)。今は、凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』のような作品も大好きです。

小説から受け取った「美しい言葉遣い」や「物語の熱量」が、アイドルとして表現をする上でも、自分の軸にしていきたいと思っています。

研究生同期に囲まれる幸せな都月さん

――文学少女としての顔を持つ一方で、都月さんの表現の根底には「アニメ」という大きな存在があるそうですね。いつ頃からアニメの世界に惹かれていったのでしょうか。

都月: 私は上に兄と姉がいるのですが、特に6歳年上の兄の影響が大きかったですね。小学校1年生くらいの頃から、兄と一緒に結構ヘビーな内容のアニメを観て育ちました。最初に深くハマったのは『ギルティクラウン』という作品です。

ちょうど小学校1年生の頃だったのですが、劇中に登場する「EGOIST」さんの歌が本当に大好きになって、そこから音楽への興味も広がっていきました。歌だけじゃなくて劇中曲などもよく聴くようになって、そうして深めていくうちに、今の趣味であるクラシックを聴くようになるきっかけにもなりました。

それから、私の人生を語る上で絶対に外せないのが『アイカツ!』です。幼少期からずっと大好きで、私のアイドルに対する憧れの原体験はこの作品に詰まっています。

――一度はアイドルという夢から離れた時期もあったそうですが、何が都月さんを再びこの道に引き戻したのですか?

都月: 中学時代は部活が忙しく、吹奏楽部だったのですが、練習中心の日々だったんです。それで趣味に没頭する時間もあまりない状況だったんです。それから少し経って、高校3年生の時、ちょうど『アイカツ!』が10周年を迎えて、映画が公開されたんです。それを観たことが、私にとって本当に大きな転換点になりました。

作品の中で、主人公のいちごちゃんが「ライブをすることで、観てくれた人がライブ中だけでなく、『明日』を頑張ろうと思える活力になりたい」というようなことを言っていたんです。その言葉が、当時の私の心にものすごく深く響いて……。「私も、誰かの明日を作れるような人間になりたい。やっぱりアイドルがやりたい!」と、心の底から思わされました。

――その情熱が、今の「都月しより」を突き動かしているのですね。

都月: はい。実は私が「ディアステージ」に入りたいと強く願ったのも、『アイカツ!』がきっかけなんです。作品の歌唱担当をされている方々がディアステージに所属されていると知って、子供の頃にオーディションの告知をしている動画を見たことがあって。あの頃から心のどこかでいつか自分も…という想いがあった中で、今回のオーディション告知に「再会」して。

だからアニメは私にとって、「アイドルになりたい」という夢を再燃させてくれた大切な道標です。あの時いちごちゃんから受け取った「明日への活力」を、今度は私がステージの上から、誰かに届けていきたいと思っています。

.yell live配信にて「ライブ頑張ります!」ポーズの都月さん

――都月さんのステージ(2/14に参加した「虹コン♡恋の大決戦〜バレンタイン曲リリースイベント〜」のOA)を拝見すると、非常に堂々としたパフォーマンスが印象的ですが、ダンスの経験は長いのでしょうか。

都月: 実は、私の姉がダンサーなんです。その影響もあって、私自身も小学校1年生から6年間ダンスを習っていました。中学校以降は、吹奏楽部の活動やバレーボール部のマネージャーなど別のことに打ち込んでいた時期もありましたが、ダンスは常に自分の身近にありました。

中学校以降は特定のレッスンに通い詰めるというよりは、知人がナンバー(振付師が創作したダンス作品)を組む際に、タイミングが合えばイベントに出させてもらうといった形で続けてきました。そうした中で姉ほどではありませんが、ダンスや表現というものが自然と体の中に染み付いていたのかもしれません。

――その経験は、今アイドルとしてステージに立つ上でどのように活かされていると感じますか?

都月: ダンスのスキルはもちろんですが、何よりも「届けるべきものを届ける」という意識に繋がっています。 私は、アイドルの魅力には色々な形があると思っています。愛嬌で魅了するタイプの方もいれば、そこにいるだけで華やかな方もいる。でも、私が目指したいのは、圧倒的な「パフォーマンスの価値」を感じてもらえるアイドルです。

私が『アイカツ!』のいちごちゃんから受け取った「明日への活力」。それをファンの皆さんに届けるためには、ただ歌って踊るだけではなく、パフォーマンスの一つひとつに意味を込め、クオリティを追求し続けることが不可欠だと思っています。

――「届けるべきものを届ける」という理想は、どのような体験からくるものなのでしょう。

都月: 私が中学時代に初めて一人で見に行ったIZ*ONEさんのライブが、今でも忘れられないんです。席は遠かったし、レス(ファンサービス)をもらったわけでもない。それなのに、終わった後に心がポカポカと温まるような、不思議な感動に包まれました。

憧れの存在が、自分たちのために全力でパフォーマンスをしてくれている。その姿に感動して、人は「明日も頑張ろう」と思えるんですよね。今の私はまだ、自分がどう見られているのか、どんなアイドルになっていくのか、暗中模索の最中です。

でも、あの日私が受け取った「ポカポカとした感動」を、今度は私のパフォーマンスを通じて、目の前のお客さん一人ひとりに届けていきたい。言葉を大切にするのと同じくらい、一つひとつの動きに心を込めて、誰かの「明日」を作れるようなステージを届けていきたいです。

――お話を伺っていると、非常に穏やかで知的な印象を受けますが、実は「負けず嫌い」な一面もあるそうですね。

都月: はい、実はすごく負けず嫌いなんです。アイドルのオーディションを受けるきっかけの一つも、実はそこにあって。

ある時、インスタ(Instagram)の広告にふと流れてきた女の子がいたんですけど、それが昔の友達だったんです。彼女がアイドルとして活動している姿を久々に見て、ライバル視してたとかじゃないんですけど、自分の中にあった負けず嫌いな性格に火がついちゃったんですよね。「よし、やってやるか!」って。

ちょうどその頃、周りは就職を考え始める時期でした。就職自体は素晴らしいことだと思っているのですが、自分の人生だけで見たらまだ10代という年齢でやりたいことを諦めて就職するなんて早いし、もったいないなと思ったんです。そんな挑戦心もまた、私の性格ですね。

――その情熱が、今の「都月しより」を形作っているのですね。これから目指す姿とファンへのメッセージをお願いします!

都月: 私は、たった一人の「完璧なロールモデル」というものを持っていません。その代わり、いろんな分野に尊敬する心の先生のような存在がたくさんいます。

例えばパフォーマンスならIZ*ONEさん、言葉遣いなら凪良ゆうさん、性格の優しさや素直さなら自分の姉といったように、分野ごとに「この人のここが素敵だな」と思う部分を少しずつ吸収していきたいんです。そうやって、いろんな方の素晴らしいエッセンスを自分の中に集めていけば、きっといつか、自分でも想像しなかったような「素敵な存在」になれるんじゃないかって信じています。

今はまだ、自分がどんなアイドルとして成長していくのか、その答えは出ていません。でも、自分なりの「理想の自分」を追い求めながら、アイドルとしての自分とそのファンでいてくれる人たちののことを知っていきたいです。20代という新しいフェーズで、自分自身の変化を楽しみながら、誰かの日々を温められるような、そんな唯一無二の存在を目指して挑戦し続けます!ぜひ応援してください!

【SNS情報】

X:https://x.com/tsuduki_shiyori

.yell live:https://live-yell.com/share/profile/80ecd6a1ab477b712f652497f1195fe1

【研究生インタビュー】

(第一回)華丘瑠愛さん:https://dot-yell.com/archives/75422/

(第二回)佳神杏祇さん:https://dot-yell.com/archives/75433/

(第三回)春乃好音さん:https://dot-yell.com/archives/75462/

(第四回)白丸ゆんさん:https://dot-yell.com/archives/75452/

(第五回)桃宮鈴さん:https://dot-yell.com/archives/75439/

(第六回)弦宮るみぃさん:https://dot-yell.com/archives/75470/

(第七回)澪田姫子さん:https://dot-yell.com/archives/75504/

(第八回)西宮愛美さん:https://dot-yell.com/archives/75445/

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