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はちみつBLACK1st ONEMAN@恵比寿LIQUIDROOM『恵比寿様!Going come back honey』ライブレポート

dot yell編集部
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2021年7月7日にアカウントが誕生。8月3日(はちみつの日)に主催公演を行い、ついにライブ活動をスタートしたはちみつBLACK。メンバーは、リオ・アスナブル・もよもくら・鼓もね子・真鯛猫ゆた・あむのあむの5人。

 
10月には、3本の主催公演も開催。そして11月30日にはちみつBLACKは、バンドを従え、恵比寿LIQUIDROOMを舞台に「はちみつBLACK1st ONEMAN『恵比寿様!Going come back honey』」を行った。そのときの模様を、ここに再現したい。

 荒ぶるSEに乗せ、メンバーらが凛々しい表情で次々と舞台へ姿を現した。はちみつBLACKのライブは、DECO*27が手がけた1stシングルナンバー「BLACK RING」からスタート。身体を激しく揺さぶる轟音を背に、メンバーらが拳を天高く突き上げ、高らかに叫びだす。冒頭から5人は、攻めた姿勢で観客たちの騒ぎたい気持ちを煽りだした。みんなキリッとした強い視線でフロアを見つめながらも、軽く笑みを浮かべている。彼女たちは楽しもうとしていた。いや、最初から騒ぐ観客たちの姿を見て、挑む姿勢を持ちながらも、今、この瞬間を楽しんでいた。気持ちを鼓舞するバンド演奏を背にした理由も加味したことで、彼女たちの歌声にも何時も以上に強さを感じる。舞台の上を存分に使いながらパフォーマンスする姿が、とてもダイナミックだ。その様を見て、気分がアガらないわけがない!!!!!

 
続いて「夢というタイムカプセル」が飛びだした。はちみつBLACKと言えば激しい歌やパフォーマンスを示す印象を持っていたが、この楽曲には”青春”という言葉も似合いそうだ。彼女たちは、自分たちの気持ちを鼓舞するように歌っていた。 夢をつかむ強い意志を、5人は開放的な楽曲に乗せ歌っていた。キーの高い曲のように、攻めるのではなく、想いを響かせる姿勢で美しい声を彼女たちは届けていた。その歌や5人の放つ想いに、次第に心が惹かれてゆく。歌詞に込めた想いを自分へ言い聞かせるように歌う5人を信じてみたくなる。

 「一緒に日々の嫌なことも全部忘れて楽しんで帰りましょう」。その言葉に続いて歌ったのが、「Anaphylaxis」。冒頭から凄まじい音の洪水があふれだす。その演奏の上でメンバーたちが高らかに声を張り上げる。その姿は、美しき野獣のよう。彼女たちが「ブンブブンブン ブンブブンブン」と声を唸らせ叫ぶたびに、気持ちの熱もどんどん高ぶりだす。爆走した楽曲の上で飛び跳ねながら歌い躍る姿に刺激を受け、騒ぐ気持ちを抑えられない。メンバーたちは身体を激しく折り畳み、観客たちを煽り続ける。はちみつBLACKらしい激ロックな姿勢を示した楽曲だ。次々と転調してゆく曲の表情に合わせ歌い方を変えれば、心揺れる様も、変幻する歌声の色を通して5人はリリカルに描き出してゆく。はちみつBLACKらしい歌だ。フロア中から突き上がった拳が降りることがなかったのも納得だ。

  凄まじいドラムビートを合図に、「恵比寿のみんな一緒にコロコロするよー」とメンバーが叫んだ。飛びだしたのが、攻めの表情に徹した激烈ハードコアな「鏡に映った自分は本当じゃない」。低音効いた歌声も突きつけ、彼女たちは爆走する演奏へ飛び乗り、観客たちをけしかけていた。「コロコロ変わるよ 意見が変わるよ」など、皮肉を効かせた歌を彼女たちはぶつけてゆく。がに股ぎみのパフォーマンスも印象深く目に焼きついた。それ以上に、挑発し続ける彼女たちの姿に、騒ぐ気持ちを抑えられなかった。

 
先の攻めた表情から少しだけ色を塗りかえるように、彼女たちは痛く揺れ動く感情のまま、「忘れてはいけない世界」を通し、胸の奥から沸き上がる想いを歌声に乗せていた。現状から抜けだし、光射す未来へ向かおうと、はちみつBLACKは「何度も何度も」「変わっていくしかないのなら変われるから」と歌いながら、今の環境を変えみずから変わろうとする強い意志を、力強くぶつけていた。

 
MCでは、3ヶ月前に恵比寿LIQUIDROOMの舞台に立ってデビュー。それから3カ月後に、ワンマン公演として舞台に立っている今の気持ちを、メンバーがそれぞれ語っていた。

  早くもライブは終盤戦へ。「わたしたちはみんなに心寄り添いながら大切に歌いたいと思います」。スタイリッシュでアーバンな始まり方が心地好い。それまで激しく攻めた姿を見せ続けてきたからこそ、「ステレオタイプ」を通して見せた、跳ねた演奏の上で温かい歌声を響かせるダンサブルなロックナンバーや彼女たちの姿が新鮮に見えてきた。じつは、幅広い音楽性を持っているはちみつBLACK。まだまだいろんな要素を隠し持っていそうだ。ライブを通し、その断片となる一つの姿を味わえたことで、より一層彼女たちのことを知りたくなった。

   
「これからも私たちから目を離さないでね」。最後にはちみつBLACKは、新曲の「Look at me」を歌唱。新しい曲を重ねるごと、隠し持っていたいろんな表情をはちみつBLACKは見ている人たちへ示してゆく。心の内側から沸き立つ熱情を、5人は耳にスーッと響き渡る歌声に乗せ伝えてきた。激しくもエッジの効いた演奏の上で、彼女たちは「私は私であり続けるから」と、自分たちの生きざまを観客たちに示していた。メンバーらの強い意志を記した楽曲を通すことで、ますます5人の人間性に興味を傾けたくなる。

  アンコールでもはちみつBLACKは、新曲「ラタタタハンター」を披露。いななくようなギターの旋律を合図に楽曲はスタート。軽快に駆ける楽曲の上で、5人は愛らしい歌声を魅力に、チャーミングさも振りまきながら歌い躍っていた。はちみつBLACKナンバーの中では一番アイドルソングらしい、つかみを持った楽曲だ。彼女たちは力強く拳を突き上げ歌っていた。激しい表情の中へ、瞬時に心を捉える楽曲を加えたことで、はちみつBLACKというグループにより親しみやすさを覚えた…と伝えながらも、メンバーらが2STEPを踏みながら歌い躍っていたように、「ラタタタハンター」は、ライブでともに騒げる激しいノリの良さも十分に備えたパワフルで前向きなパワーソングだ。

 
はちみつBLACKは、最後の最後に「BLACK RING」を歌い、恵比寿LIQUIDROOMという会場に熱風を巻き起こしていった。今のはちみつBLACKには、荒ぶる気持ちをダイレクトにぶつけるアグレッシブでエネルギッシュな楽曲がとても似合う。それも当然か。5人とも強い自信を胸に、攻める姿勢で力強く突き進んでいるのだから。

 
来年には新しい作品のリリースも決まっている。これからの彼女たちの姿、引き続き追いかけたい。




PHOTO:タチバナジン

TEXT:長澤智典



■セットリスト


「BLACK RING」

「夢というタイムカプセル」

MC

「Anaphylaxis」

「鏡に映った自分は本当じゃない」

「忘れてはいけない世界」

MC

「ステレオタイプ」

「Look at me」(新曲)

アンコール

MC

「ラタタタハンター」(新曲)

「BLACK RING」


■はちみつBLACK


2021年7月、突如としてアカウントが開設。 新人ながら恵比寿リキッドルームでの自主企画を発表。 ビジュアル、衣装、楽曲、何もかもが謎に包まれたまま迎えた 8月3日「はちみつの日」舞台上にてついに全貌が明らかとなる。 リオ・アスナブル、もよもくら、鼓もね子、真鯛猫ゆた、あむのあむの5人組アイドルグループ、パーフェクトミュージックより堂々のデビュー。


はちみつBLACK HP:https://hmbk.perfectmusic.jp/


はちみつBLACK Twitter : https://twitter.com/HMBK_PM

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