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【TIF ASIA TOUR 2022】のライブレポートをお届け♡今回は『TIF ASIA TOUR 2022 in harevutai 2部』をレポート!

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世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」が「アイドル」を日本発の独自カルチャーとして広くアジアに発信すべく、2021年より始めた新プロジェクトの『TIF ASIA TOUR』。昨年は、オンラインというスタイルで、日本のライブハウスから、アジアのアイドルたちとをオンラインで結び、ライブ/トーク/映像を介して、”アジアのアイドルシーンの今”を伝えてきた。

 
今年は「TIF ASIA TOUR 2022」と題し、有観客/オンラインという形を取り、アジアで開催。5月7日にバンコク、5月15日には台北で実施。6月12日と13日には、池袋harevutaiとSpotify O-EASTを舞台に、東京で2日間3公演行われた。

ここでは、6月12日に池袋harevutaiで行われた「TIF ASIA TOUR 2022 in  harevutai 【2部】」の模様をお届けしたい。

ライブに出演したのは、ARCANA PROJECT/愛乙女☆DOLL/Run Girls, Run!。この日は、「TIF ASIA TOUR オンライントークセッション」と題し、台北よりAKB48 Team TPのメンバーが参加。「海外アイドルビデオショーケース」には、同じくPrimulavが登場。さらにVTberライブショーケース」も行われた。当日の模様を、ここに紹介しよう。

オープニングトーク    

相沢梨紗(でんぱ組.inc)によるイベントの説明からスタート。

最初に彼女は、「”TIF ASIA TOUR”とは、TOKYO IDOL FESTIVALが『アイドル』を日本発の独自カルチャーとして広くアジアに発信するべく2021年に立ち上げたプロジェクトです」と説明。第一部のイベントが熱く盛り上がったことを報告しつつ、さっそくライブステージへバトンを繋げていった。

愛乙女☆DOLL

イベントのトップバッターを担ったのが、愛乙女☆DOLL。「愛乙女☆DOLLの熱いパフォーマンスをお届けします」の声を合図に、彼女たちは期待に胸馳せる観客たちの想いを増幅させるように『High Jump!!』を歌唱。観客たちも、その場で大きく手やペンライトを振り上げ、舞台上のメンバーたちに熱い想いをぶつけだす。メンバーたちは、歌いながらその場で次々とハイジャンプ。凛々しい姿と眩しい笑顔で、見ている人たち一人一人の心に元気とみずからを輝かせるキラキラとしたエナジーを注ぎ込んでいった。彼女たちが想いを一つに歌う声が、会場や配信を通して見ている人たちの心に輝く未来の道を示していた。

熱を冷ますことなく、愛乙女☆DOLLは立て続けに『Passion for Life』を歌唱。途切れることなく夢を追いかけるなど、メンバーそれぞれが胸に抱き続けているアイドルとしての生きる心情(心構え)を、パッションあふれる姿で届けてきた。この歌は、愛乙女☆DOLLのメンバーたちの心の声。けっして消えることない情熱と希望を、彼女たちはさらに輝かせるように明るく元気に歌っていた。

ノンストップで駆け続けた愛乙女☆DOLLのライブ。最後を飾ったのは愛乙女☆DOLLの顔とも言える『カレンダーガール』。この歌に触れるたび、胸のときめきを止められなくなる。甘い表情で彼女たちに可愛く「ぎゅっとぎゅっと抱きしめて」とせまられるたび、ハートが爆発しそうになる。彼女たちは舞台の上で歌い踊りながら、時折わちゃわちゃ戯れる姿も見せてゆく。どこに視線を向けて良いのかわからないくらい、メンバーみんなの姿が眩しすぎて見逃せない。いつの間にか彼女らと一緒に拳を突き上げ、心の中で熱いエールを送り続けていた。愛乙女☆DOLLのライブ、本当にときめきがずっとずっと止まらない!!

「海外アイドルビデオショーケース」(台北、高雄)

ここから、相沢梨紗と愛乙女☆DOLLの青山玲奈によるMCへ。次に紹介したのが、「海外アイドルビデオショーケース」。ここでは、台北と高雄で活動しているアイドルたちをピックアップ。

まずは、台北で活動しているアイドルたちから。
親しみやすさが魅力的、正統派な清純アイドルグループの「萌エリア-絶對萌域」。眩しいライブ姿が魅力的、胸踊る楽曲も印象深い「陽光◆スペクトラ」。元気いっぱいなライブ姿を見せてくれた「昼食彼女 Lunch Girls」も、フロアに熱気を作り上げる、まさにライブアイドルという名に相応しい存在だ。日本でも高い支持を得ている「月宵◇クレシェンテ」は、圧倒的な存在感と可愛らしさを放つライブ姿を見せてくれた。「日触エクリプス」は、ファンたちと熱狂一体化したライブ姿を提示。ライブを体感したくなるグループだ。「花びラブ」は、キラキラと、何よりわちゃわちゃした気持ちに心を染めるアイドルソングを魅力にしているグループ。「REBELLiOUS&BRIGHT」は、エナジーあふれるパワフルなパフォーマンスを見せていた。カワイイと萌えキュンな魅力でせまった「Primulav」は、今の日本のアイドルシーンとも強い親和性を持った存在だ。

続いて、高雄で活動中のアイドルたちを紹介。
ソロアイドルとして活動中、メイド服姿でも歌う「Ruka Banana」は、キュンと胸をときめかすキャッチーな歌を届けていたように、日本のソロアイドルの系譜をしっかり継承していた。眩しい太陽のような存在感を放つ、めっちゃパワフルなライブ姿が魅力的な「CANDY☆STAR」も、ライブを体感したくなるグループだ。

先に登場したアイドルたちの中から、台北で活動中のPrimulavを招き、ここからはオンラインでトーク。相沢梨紗と青山玲奈の質問にPrimulavのメンバーたちが答えてゆく。彼女たち、「日本でライブをやるなら日本武道館公演をしたい」と、日本語で語っていた。中に、日本語が堪能なメンバーがおり、2人の言葉を通訳。その質問に、日本語で答えられるときは日本語を用いてPrimulavのメンバーらは言葉を返していた。Primulavのメンバーらは、2人に「日式のライブをするにはどうすれば良いか」と質問。先に映像を見ていた2人は、「今のままでいい」とPrimulavのライブを絶賛していたことも伝えておきたい。

「VTuberライブショーケース」

ここからは、MCにARCANA PROJECTの花宮ハナも参加。次のコーナーでは、「VTuberライブショーケース」と題し、3組が登場。

<LiLYPSE>
最初に登場したのが、ユニットのLiLYPSE。池袋harevutaiという視覚的な要素を活かせる会場を舞台にしていたこともあり、巨大なスクリーンから飛び出してくるような迫力ある姿をLiLYPSEは見せていた。

LiLYPSEは、冒頭からアグレッシブでエナジーあふれるハードエッジな楽曲へ愛らしい歌声を重ねながら歌い踊っていた。激しく攻める楽曲とは裏腹に、2人は、胸の内に抱いた想いを解き放つように歌っていた。巧みに交錯してゆくダンス面も含め、激しさと可愛らしさをクロスオーバーしながら見せる姿も刺激的だ。

MCでは、ちょっと毒っ気な要素を持ったトークも交え、見ている人たちを、2人の絶妙なぼけつっこみのトークマジックで引き込んでいった。

続く『Tea ∞ Party』でメンバーたちは、幻想ファンタジック/ダークロマンな世界へ見ている人たちを導いてゆく。広大な銀河空間を背景に、2人のメンバーが巧みに絡みながら、ときに毒の効いた言葉の数々も交え、想いを注ぐように歌いかける。とても妖しく、幻想的で幻惑とした世界だ。その不思議な闇に、何時しか気持ちが心地好く落ちていた。

<Palette Project>
ライブのバトンを次に受けとったのが、Palette Project。彼女たちは晴れ渡る歌声を響かせながら、か弱い乙女の胸の内を零すように歌っていた。自分の弱さを認めながら、そのうえで輝く未来をつかみとろうとしてゆく。Palette Projectが届けたのは、触れた人たちのハートをキュンと刺す、夢抱く青春ソング。彼女たちが歌う想いへ、見ている人たちも一緒に想いを重ねながらライブを楽しんでいた。

VTuberだからこそ、永遠に変わらぬ姿と世界観の中で青春や淡い浪漫を味わい続けられるのが嬉しい。次に届けた『君と歌いたい歌がある』で彼女たちは、夢追いかけるうえで心に抱く不安や葛藤など、か弱い心模様を伝えてきた。そのうえでメンバーたちは、しっかりと前を見据えて高らかに歌いかける。気持ちの揺れが、彼女たちの歌声から伝わってきたのも嬉しい。「君と歌いたい歌がある」と歌う声を聴きながら、その歌声をギッュと抱きしめたい気持ちに心が染まっていた。フロアのあちこちから、カラフルなペンライトの光が揺れていたのも印象的な光景だ。

<えのぐ>
VTuberライブショーケースの最後を飾ったのが、VTuberアイドルとしては草分けとも言える、えのぐ。4人は冒頭から胸踊る開放的でエナジーあふれるアップチューンを歌い、見ている人たちの気持ちを騒がせ、一緒に青春という眩しい景色の中へ走りだそうと誘いかけてきた。とてもエモくて元気なパフォーマンスだ。彼女たち自身が、夢や未来つかむ想いをパワーにしながら歌うことを楽しんでいた。夢追いかける想いに観客たちを引き寄せれば、彼女たちの煽りに合わせ、フロアでもたくさんの拳が突き上がっていた。

えのぐのライブは、本当に夢に満ちあふれている。えのぐが最後に歌ったのが、「VRとして狼煙を上げる歌」と語った『POSSIBLE』。世界という舞台を意識した楽曲のように、英詞ナンバーなのも大きな特徴だ。触れた人たちをぐんぐん自身の懐の中へ取り込み心にエナジーを注ぎ込む、スケールあふれた楽曲だ。愛らしさを活かしながらも凛々しく歌いあげる4人の声に、気持ちが熱く奮い立つ。VR空間を舞台に活動しているからこそ、ネットという場さえあれば、彼女たちに国境は関係ない。大きな視野を持って表現しているからこそ、楽曲にもゴシックやファンタジックなど多彩な要素を組み込めば、枠に捕らわれない表現をしてゆく。そこも、えのぐの魅力だ。

ライブを見終えた相沢梨紗、青山玲奈、花宮ハナのMCがとにかく熱かった。3人は、早くもVTuberのライブの虜になっていた。VTberアイドルに続いて登場したのが、声優アイドルによるRun Girls, Run!。

<Run Girls, Run!>
『イルミナージュ・ランド』が舞台の上から流れたとたん、心が現実から離れ、夢あふれるファンタジックでトリーミーな世界へ飛び込んでいた。Run Girls, Run!、見ている人たちを、心ときめく世界へ瞬時に連れ出すライブを描きだしてゆく。歌は、現実を忘れ、心を自由にしてくれる。Run Girls, Run!の楽曲に触れている間中、心晴れた自分になれるワンダーランドで素敵な夢を見続けていた。ずっと笑顔を浮かべながら、彼女たちへ熱い視線を向けていた。ファンタジックなアニソンらしい雰囲気も素敵だ。

普段は声優として活動している彼女たち。MCでは池袋が舞台ということでヲタクな会話も届けていた。

先の表情から色を塗り替えるように、Run Girls, Run!はエッジ鋭いギターサウンドもインパクトを与える『RADIENT』をパワフルに歌唱。熱を抱き走り続ける楽曲へ気持ちを重ねあわせるように、彼女たちは魂を熱く奮わせ、胸の内から沸き立つ想いを歌声に乗せてきた。激しく攻めた曲調に似合う凛々しい表情で。でも、歌詞に綴った気持ちの揺れに合わせ、いろんな感情呼び起こす表情豊かな歌声を見せてゆく。その表現と表情豊かなところが、Run Girls, Run!のライブの嬉しい見どころだ。

Run Girls, Run!は最後に『無限大ランナー』を歌いあげ、会場中に熱狂一体化した景色を描きだしていった。とても晴れた、胸に眩しい光降り注ぐ楽曲だ。3人は力強く腕を振り上げ、夢に向かって駆けだす想いを、希望に満ちた声を響かせるように歌っていた。フロアでも、メンバーと同じ振りをしながら、大きく腕を振り上げ、彼女たちの投げかける想いをしっかりと胸で受け止め、みずからも心に輝くエナジーを宿していった。舞台の上を駆けながら、身体中から沸き立つエナジーを輝く夢や希望の光に変え、彼女たちはステージの上から熱く降り注いでゆく。その姿に刺激を受け、気持ちがずっと騒ぎ続けていた。

「AKB48海外姉妹グループビデオショーケース」

相沢梨紗に加え、ここで新たに北京語が堪能なARCANA PROJECTの相田詩音が参加。2人が届けたのが、「AKB48海外姉妹グループショーケース」。

まずは、台北で活動中、AKB48 Team TPのライブ映像を紹介。彼女たちは北京語で楽曲を歌唱。彼女たちの歌ったオリジナルの楽曲は、AKB48の遺伝子を受け継いだ面を持っている。そこへ、ミュージカルのクライマックスで歌うと似合いそうなスケールあふれる要素を導入。親しみやすくも華やかな楽曲を届けてくれた。きっとこれが、「日式」というスタイルか。

ここで、AKB48 Team TPのメンバーの陳詩雅と潘姿怡と、2人がオンラインでトーク。相田詩音は、通訳も兼ねていた。

AKB48 Team TPの2人は「TIF ASIA TOUR」の台北編に出演しての感想を伝えれば、日本語で、「秋葉原のAKB48劇場でライブをしたい」と豊富も述べていた。今度はAKB48 Team TPの2人が、2人に台北についての印象を質問。相沢梨紗は、でんぱ組.incは台北にもよく足を運んでいたことから、「会場にデコバイクで応援しにきてくれるファンたちの、その熱狂度が嬉しい」と答えれば、相田詩音は「臭豆腐が好き」と言ったとたん、2人に「おかしい」と突っ込まれていた。

ARCANA PROJECT

イベントのトリを飾ったのが、ARCANA PROJECT。この日のライブで届けたのが、すべてアニメのタイアップソングというのも嬉しい。

冒頭を飾った『たゆたえ、七色』を歌い、彼女たちは透明感あふれた歌声を通し、見ている人たちを現実から幻想の世界へ優しく連れだした。壮麗な音の調べが広がる中、メンバーたちが温かい歌声で想いを優しく紡ぎだす。とても幻想浪漫な、でも、胸をキュンとときめかすファンタジックな世界を彼女たちは描きだしていた。その物語へ誘われ、心地好いまどろみを覚えながら、美しい音色と歌声の光振り注ぐ中、ARCANA PROJECTのライブに嬉しく酔いしれていた。

先の表情を塗り替えるよう次に披露したのが,リリースしたばかりの最新曲『革命的レイメイ』。スリリングでハードエッジな曲調の上で、メンバーたちも革命を起こすような凛々しい歌声を響かせ、見ている人たちを刺激してゆく。楽曲はアグレッシブだが、メンバー自身は歌詞に綴った気持ちの揺れにあわせ、緩急した声の表情を巧みに付けて歌っていた。ときに、込み上がる想いも胸に抱きながら歌えば、沸き立つ熱情をぶつけるように歌う場面も。激しい楽曲の中へ、5人の歌声が心を揺さぶるドラマを描いてゆく。

メンバーみんなの美しいハーモニーを合図に、会場中に爽やかな歌の風が駆け抜けた。彼女たちは、この会場を夢や希望あふれるファンタジックな世界へ塗り上げようと、美しい声を響かせ『カンパネラ響く空で』を歌っていた。1曲ごとに、彼女たちはいろんな物語の扉を開き、見ている人たちを、さまざまな景色の中へ誘いだす。曲が変わるごと、心ときめかす物語の中で、いろんな揺れ動く感情のドラマに触れていける。1曲歌うごと、次々と素敵な夢を見ている気分へ浸らせてくれるのも、嬉しい!!

最後にARCANA PROJECTは、ときめきの風を起こしながら、愛らしい声色を通して『夢で世界を変えるなら』を届けてくれた。ARCANA PROJECTの歌の数々は、見ている人たちを夢あふれる世界の住人に染め上げてゆく。ときにシビアな現実や弱い心模様も示しながら。でも、どんな心弱い人でも、最後には夢や希望という輝きの服をまとった存在に変えてゆく。だから、ARCANA PROJECTのライブを見ていると、自然と笑みを浮かべ、幸せな自分になれる。幸せな歌の配達人ことARCANA PROJECT。短い時間だった。でも、時の流れの長さに関係なく、そのライブは、本当に触れた人を幸せにしてくれた。今宵も、夢あふれる素敵なひとときをありがとう。

エンディング

最後に、この日出演した人たち全員が舞台に登場。グループを代表したメンバーが、この日出演しての感想を述べ、翌日に控えた2日目に素敵なライブのバトンを手渡した。



PHOTO:藤原啓夢
TEXT:長澤智典
編集:mana
写真:(C)DearStage

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